第5の就労福祉サービス「就労選択支援」

10月1日より新たな障害福祉サービスの「就労選択支援」が始まりました。「就労」が入っているように「就労移行支援」「就労定着支援」「就労継続支援A型」「就労継続支援B型」に続く、第5の就労系福祉サービスとなります。

就労移行支援とは障害者総合支援法に基づいた国の障害福祉サービスです。 一般就労を目指す18歳以上65歳未満の障害や難病の方を対象にスキルアップや就職活動のサポートを行います。利用期間は2年間となります。

就労定着支援とは障害福祉サービスを利用して一般企業に就職した方が、長く安定して働き続けられるようにサポートする制度。 定期面談で仕事や人間関係の悩み相談、生活リズムや体調管理のアドバイス、お金の使い方の支援、職場との調整も支援員がサポート。利用期間は最大3年間です。

就労継続支援(A型・B型)には、利用期間の明確な上限はありません。但し、利用者の状況や目的、契約内容によって変動します。コローレは就労継続支援A型、就労継続支援B型を有する多機能型の就労福祉サービス事業所です。両者の違いを大雑把に挙げるならば、A型は最低賃金が保証され般就労を目指すサポート、B型は環境に慣れるための就労訓練のサポートといったところでしょうか。

就労選択支援とは自分に合った就労支援サービスを見つけるためのサポートが目的で、就労移行支援や就労継続支援の利用を考えている、またはすでに利用している方が対象者となります。 この10月からは新規で就労継続支援B型の利用を希望される方が対象となります。2027年4月からは就労移行支援の希望者される方、就労継続支援A型を希望される方も原則として利用する事になります。原則として就労選択支援の利用期間は1ヶ月間です。但し、状況把握のためにさらに作業を見ていく必要がある場合は、最長で2ヶ間利用できるそうです。

就労選択支援は特別支援学校の生徒も利用可能です。進路決定をする必要がある3年生だけでなく1・2年生も対象となっています。また、特別支援学校の生徒以外、通常の高校や大学に通う生徒も利用できます。早い段階で就労支援サービスを受ける事で、自分の希望の進路について具体的な考えを持つ事が可能となります。

広く認知されるまでにどの程度の時間を要するかわかりませんが、より良い就労に結び付く事を期待したいところですネ。

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